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2009年9月22日 (火)

Cocco こっこさんの台所CD

さて予告どおりに本日2本目の記事はCocco さんの9月16日にリリースされた久方ぶりのシングル『こっこさんの台所CD』を。こちらは先月に発売されたエッセイ集の『こっこさんの台所』から生まれた四季を唄った4曲が収められた作品である(エッセイ集発売時の記事はこちら)。エッセイ集発売と同時にダウンロード配信されていて、そこから1ヶ月遅れでのCDでのリリースとなった。もちろん(笑)ダウンロード開始時に待ちきれなくて既に購入していたのだけれど、CDでも購入。

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エッセイ集と合わせたデザインで、毎度のことながら彼女の作品はシンプルで美しい品のあるデザインである。

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彼女の場合、いつも歌詞カードには英詩と日本語詩の両方が掲載されているのだけれど(ベスト盤を覗く) 、今回は片方の詩のみの掲載となっている。

さて今回は彼女自身と鍵盤の堀江博久氏によるプロデュース。何より驚いたのが今回のレコーディングにはギターの長田氏が参加していないこと。先日のミュージックステーション出演時には参加されていたのだけれど、今回のギターは大村達身氏と名越由貴夫氏が担当している。ベースはカーリージラフこと高桑圭氏、ドラムは椎野恭一氏といつものメンバーにプログラミングやユーフォニウム等の担当で権藤知彦氏が参加している。堀江氏が共同プロデュースと言うこともあるのだろうか、今回は非常にピアノが印象的で力強く美しいサウンドが奏でられている。

先日のミュージックステーションでは1曲目の春の歌『絹ずれ』を披露。本来は衣擦れと表記することが多いのだけれど、エッセイ集の中で彼女はずっと 絹擦れだと思っていたと書いている。ママの着物が擦れる音。絹の擦れる音…と。先月下旬に発売された雑誌papyrusで彼女は拒食症でやせ細り、痛々しいセルフハームの痕を隠すことない姿で表紙を飾った。もちろん、彼女はデビュー時から傷だらけの腕を隠すことはなかった。ただ、活動中止のあと再びソロ活動を再開した頃のグラビアではすっかり傷痕が消えた美しい肌と少しふっくらとした姿を見せていただけに、今回の姿は衝撃であったし、あまりにも痛々しく初めてその写真を見たときは胸がくしゃくしゃになってしまいそうだった…。もう腕を切る必要もないのだろうかと想っていたのだけれど、2年前に『きらきら』をリリースする直前、ライブアースに出演した際には両手首に痛々しく包帯を巻いていた。あんなに身近でのびのびとして美しいアルバムを造りながらやはり、己の身体を切り刻まずにはいられないその想いを重く受け止めながら。ツアー最終日の武道館公演を両日ともに観ることができたのだけれど、まさか彼女が拒食症と闘いながらステージに立っていたことには微塵も気付かなかった…。ツアー終了時にもpapyrusでインタビューなどが掲載されていたけれども、まったくそのことには触れられておらず。その後の料理のエッセイの連載開始からまさか彼女がそのような状態にあるとは夢にも想わなかった。ただ、リリースがまったくないことに少し不安を抱えてはいた。でもこれまでもリリースの間隔が開くことはあったし、新しい音を探しているのだろうかと想っていたのだけれど…。ツアーを追いかけた映画『大丈夫であるように』で拒食症の治療のために入院したことを知り、連載のエッセイのなかで「治れ 心 治れ 体 治れ 私」という一文を読み、彼女の状態が良くないことはわかっていたつもりではあったけれども…。ただただ、先月のpapyrusuには驚き、痛み、そしてインタビュアーを理解しかねた。

けれども、届けられた歌は本当に力強く美しかった。

テレビ出演時、もう、倒れそう…なんて言いながら妙ちきりんなテンションになっている自分を観て相方はちょっと驚き、ひいてもいたけれど(苦笑)。多分あの時に、彼女が無事に歌い終えられるかどうかでドキドキしていたファンは数多くいたのではないだろうか?しかしそんな心配を余所に彼女は素晴らしいパフォーマンスを観せてくれた。修道女のような青いドレスでテレビということもあり、すこし堅かったけれど、やはりその姿は人をひきつけずにはいられないものだった。なによりももしかしてあるかもと想っていた、うちなーぐちでの最後のさびの歌唱。これが聴けただけでももう…言葉に出来ない想いにあふれながら彼女のこれからを想って。祈って。

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